おうち時間の頼もしい相棒としてビオセボンですっかりおなじみの自然派ワイン。
世界から選りすぐりの約130種類ものワインが揃います。(※シーズンごとに一部入れ替え)たくさんあって迷ってしまう、というお客さまも多いのではないでしょうか。

今回はミシュラン二つ星フレンチレストラン勤務のシェフソムリエに、ワインの味わいや、ビオセボンならではのペアリングを教えていただきました。自然派ワインは飲むだけでなく、造り手の製法に対するこだわりを知ると楽しさも倍増です。詳しく知ればよりおいしく感じられるかも!入学・卒業やイベントの多い季節のギフトや、親しい友人や家族とプチ贅沢な時間を過ごしたい時に…これを選べば間違いなしです。

【1】気軽に楽しむアペリティフに

シャルル・ド・カザノーヴ キュベ・ビオ NV Charles De Cazanove Cuvée Bio / Champagne, France

やや黄金色を帯びた鮮やかなイエローの輝きときめ細かく規則的な泡立ちが優雅な春を感じさせる1本です。真っ直ぐに立ち上がる蜜リンゴ、洋梨、シロップ煮のショウガのアロマ。さらにグラスを回すことでブリオッシュの香ばしさやカモミールティー、オレンジの花のフローラルさに包まれることでしょう。クリーミーに柔らかく舌を流れる泡からピュアな果実が湧き上がり、エネルギーに満ちた酸が旨味と苦味を絡めていきます。

-ビオセボンオススメ料理やおつまみ-
〇点心
シャンパーニュは実はとても中華と相性がよいとされています。小籠包や餃子などは味わいの相乗効果を生み出します。揚げ物系はその油分を切って後味をさっぱりと軽やかにまとめていきます。

〇ドライイチジク
ドライイチジクの控えめな甘味や穏やかな苦味は、シャンパーニュの持つ多彩な魅力を引き出す要素です。クリームチーズにマーマレードを加えたペーストをディップするとCharles De Cazanoveとの相性がさらにアップ。気軽に楽しむアペリティフ(食前のおつまみ)として最適です!

【2】気持ちの良い青空の下で乾杯

フォリウム ソーヴィニヨンブラン19 2019 Sauvignon Blanc, Folium / Marlborough, New Zealand

まぶしい日差しと爽やかな青空には柔らかなグリーンが差す淡いレモンイエローの1本です。控えめな印象のレモンやグレープフルーツといった柑橘系果実にセルフィーユ(チャービル)、マスカット、マスクメロンが混じり合い、やや鉱物的なスモーキーさが香りの奥行きを生んでいます。

軽やかなアプローチでタイトに骨格が整っており、味わいの中盤以降にフレーバーが溶け出す印象です。冷やしすぎずに(12-14℃)飲むことでより豊かな表現を感じられるでしょう。

-オススメ料理やおつまみ-
〇一口サイズのサンドイッチ
リーフサラダ、アスパラガス、ピーマンやパプリカ。ツナ、シェーブルチーズ、サーモン(マリネ、スモーク)など、幅広い具材と好相性です。気持ちの良い青空の下、友達、恋人、家族と一緒にぜひどうぞ!

〇天ぷら
揚げたてアツアツの天ぷらと合わせることで温度のコントラストが生まれ、お互いを引き立て合います。海老、鱚、野菜、山菜などのあらゆる素材に寄り添い、調和します。

【3】ヘルシーに楽しみたいとき

ダヴィド デュバン ブルゴーニュ ロゼ 2019 Rosé, David Duband/ Bourgogne, France

淡く輝くサーモンピンクがハッピーな春の訪れを感じさせます。ルビーグレープフルーツ、クランベリーの清涼な果実にピンクペッパーの甘いスパイスがアクセントです。ジューシーな香りの中から、ハイビスカスの華やかさがふわりとたち昇ります。しなやかな酸味に支えられた柔らかな口当たりが身体にすっと染み込むように軽快、自然体の1本といえるでしょう。

-オススメ料理やおつまみ-
〇菜の花と桜エビのパスタ
春の訪れを告げる彩り鮮やかな食材と、桜の花をイメージさせるBourgogne Rosé。料理とワインの見た目の美しさがうれしいですね!ワインの柔らかな果実味が菜の花の苦みを和らげ、桜エビの香りを引き上げます。

〇ドライパーシモン
噛むほどにじんわりと染み出す柿の優しい甘さ。Bourgogne Roséの果実味や触感とリンクしていきます。罪悪感ナシの健康的な組み合わせです。

【4】エキゾチックな気分に

マルセルダイス アルザスブラン  2018 Complantation Blanc, Marcel Deiss/ Alsace, France

春のあたたかな風に誘われて、長く続く夜のひとときを楽しみたい季節になってきました。そんな時は黄金色を帯びた艶やかなイエローが美しいアルザスブランはいかがでしょう。

桃、アプリコットの熟した果実と白バラのフローラルに、ライチやコリアンダーシードのエキゾチックさがグラスから溢れでます。やや厚みのあるアタックから果実エキスの豊かさ、スパイスや花の風味が口いっぱいに広がり、心地よい甘さと苦味を余韻に残しています。

-オススメ料理やおつまみ-
〇東南アジアのエスニック料理
ココナッツミルクやレモングラスを使う料理全般に向いています。タイ風のグリーンカレーのように唐辛子を加えた料理においても、ワインの豊潤さがその辛さを癒してくれるでしょう。お互いが主張し合うアクティブなペアリングです。

〇オーガニックピスタチオ・ローチョコレート
まろやかな甘さのチョコレート、ココナッツやバニラの甘いフレーバーとピスタチオのコクと芳ばしさ。Complantation Blancの個性がチョコレートに彩りを添えていきます。

【5】チーズとワインが手を繋いで歩き出すような組み合わせ

ルピュイ デュックデノーヴ  2018 Duc des Nauves, Famille Amoreau/ Vin de France

ビオセボンといえば直輸入でバラエティ豊かなチーズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。そんなときには輝きのある、やや明るいガーネットの1本はいかがでしょう。チーズに負けない熟したブルーベリーやカシスにシナモンやナツメグのスパイス、さらに土や生肉のような鉄分の複雑性を持っています。

フレーバーには程よく凝縮したフレッシュのベリーが感じられ、快活な酸が味わいを軽やかに引き上げます。口溶けスムーズなタンニン(渋み)と甘いスパイスが印象的です。自然派ならではの多重層の味わいを感じたい方にオススメです。

-オススメ料理やおつまみ-
〇うなぎの蒲焼
Duc des Nauvesの産地、ボルドーは川が育んだテロワールです。そしてそこにはやはり鰻を食べる習慣があります(現地では赤ワイン煮込み)。タレを纏い、こんがりと炭火で焼かれた鰻にはやはり赤ワイン!山椒の風味が入ることでワインが活発に動き出します。

〇有機ゴーダチーズ
ミルクの香りとコクがたっぷりのゴーダチーズです。刻んだローズマリーを少量添えることで、Duc des Nauvesが醸し出す世界が一層近づきます。チーズとワインが手を繋いで歩き出すような組み合わせです。

【6】賑やかな雰囲気にぴったりのパワフルさ

フロッグスリープ ジンファンデル Zinfandel, Frog’s Leap/ Napa Valley, USA

バーベキューなど少人数の集まりに、パワフルで凝縮した味わいの1本はいかがでしょう。中心に黒みを帯びた濃密なガーネット、コンフィチュールのカシスやブラックベリーがつまっています。さらに木樽熟成由来のバニラやココナッツ、煎ったコーヒー豆がアクセントを与えています。

-オススメ料理やおつまみ-
〇バーベキュー
おしゃれなワイングラスではなくても(広口のタンブラーなどでも)美味しく楽しめるワインです。大きな塊で焼く牛肉、グリルにしたソーセージとの相性は格別!人が集まり、賑やかな雰囲気にぴったりのパワフルなワインです。

〇マンディアン ダークチョコレート
ビターなダークチョコレートの苦味をZinfandelの濃密な果実味がコーティングしていきます。アーモンドのコクが重なることで果実味がさらに鮮明になり、ワインを軽やかな印象に変えていきます。ちょっぴり大人な組み合わせです。

【7】おわりに~自然派ワインは生産者の人生そのもの

自然派ワインとは、有機栽培のブドウを『人の手と化学』から限りなく離し、自然法則のままに造ったものです。簡単そうに見えて実はワイン造りは自然との過酷な戦い。化学農薬を完全に排除するブドウ栽培や添加物を最小限に抑えるワイン醸造は様々なリスクを持っています。

病害汚染でブドウの収穫ができない、または醸造中にトラブルが発生すれば無収入となってしまいます。自然派ワインは生産者の大いなる覚悟であり、彼らの人生そのものなのです。

例えば今回セレクトした生産者シャトー・ル・ピュイはボルドー(フランス)のサンテミリオンから離れた山の中にあります。創業から400年を超える歴史の中で1度も化学農薬を使っていない、自然派ワイン界のレジェンドです。実際に私も訪問しましたがその環境に大変驚きました。

60haという広大な敷地にブドウ畑は38haのみ。草木が生い茂る森と大きな溜池、馬や牛がそれらを口にし、小動物や昆虫が集まり、微生物が働いています。生態系の循環の中心にブドウがあるのです。そして人間も自然の一部であることを再認識させられました。

シャトー・ル・ピュイの ブドウ畑(※テラヴェール提供)

その一方で目的と手段が入れ替わってしまったようなワインと出会うこともあります。果実のエキス分に乏しいものや逆に過剰でバランスを失ってしまったもの、度を越すオフ・フレーヴァー(ゆで卵や馬小屋の香りなど)があるものなどです。

ビオセボンで取り扱いの自然派ワインは土地の個性を映し出し、ブドウのエネルギーがピュアに表現されたものばかり。五感にやさしく触れて、からだに染み込むような美味しさがあります。さまざまなオーガニック食材と共に、大切な家族、恋人や友人と心も身体も喜ぶひとときを過ごしてみましょう。

プロフィール

太田賢一
日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
ミシュラン二つ星フレンチレストランのシェフソムリエ。
ワインスクール( レコール・デュ・ヴァン)の講師、企業セミナーや講演活動、ワイン専門誌等でも活躍。活動場所は「地球」。日本国内と世界各国の旅を通じた「食と酒」の楽しさを発信している。

▼今回紹介した商品は、こちらからご購入いただけます。
https://www.bio-c-bon.jp/category/900E0021

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