「ファーマーズファクトリー 北海道ポーク」シリーズ(全8種)は、ことし5月に発売となったビオセボン限定商品です。シリーズの完成までには、育てる人→加工する人→売る人→食卓へ…とリレーされる“想いのバトン”がありました。産地である北海道で、そのストーリーを伺ってきました!

窓つき、そしてテラスつき。ストレス少なく過ごしてもらう豚の育てかた

「ファーマーズファクトリー 北海道ポーク」シリーズのハム・ソーセージは、その原料から安全・安心にこだわり、エサはすべてnon-GMO(遺伝子組換えでない)で、添加物、発色剤やお肉の結着剤(リン酸塩)も不使用です。アミノ酸を使用していないため、お肉本来の味わいを楽しめます。

出来上がりも美しく、無添加なのにお手頃なことから、ビオセボンで特に人気なのは、お弁当の具材やお子さまが食べるのに丁度いいミニソーセージです。
そして、リピーターさんが多いというのも特長なんですよ。

長年にわたり、北海道でストレスの少ない環境で飼育する「放牧豚」のノウハウを積んできたファーマーズファクトリーさん。お肉の脂身がニガテだった人も、まるごとおいしく食べられるというハムやソーセージはとっても評判が良いんです!

北海道に着いてすぐ、ファーマーズファクトリーの取締役である前田裕昭さんが、まずは豚を育てている「猪野毛牧場」さんを案内してくれました。猪野毛牧場は、哲次さんと息子の優作さんの2人で運営されている、約500頭の豚を飼う牧場です。

「豚にストレスが少ない証拠に、豚が人間を怖がらないんです。人間を『お世話してくれる生き物』と認識しているんじゃないかな」と前田さん。

牧場に行くと、豚舎の一角から豚が出たり入ったり、わさわさと思い思いに過ごしています。これは、猪野毛牧場さんが30年ほど前からストレスが少なく美味しい放牧豚を飼育したノウハウから、豚舎の外にテラスを作り24時間自由に行き来できるようにすることで、なるべくコストを下げつつ、ストレスを軽減しているのだそうです。

前田さんは「豚に抗生物質を一度でも使うと、豚としての格付けが落ちてしまいます。ランクを落とさないために窓のない部屋で養育すると、今度は豚にストレスがかかってしまう。両方のいいところを叶えるために、猪野毛さんと相談してテラスを作ったんですよ」と教えて下さいました。

くるんとしたしっぽは、健やかな牧場と豚たちのバロメーターなんです

生後数日の子豚たち。ピンクの体とつぶらな瞳がより一層かわいい!

子豚は、生まれてから通常よりも長く約1ヶ月は母豚と一緒。生き物としてできる限り尊重する独自のルールを作りながら、大切に育てている様子がうかがえます。

子豚たちがつやつやの体で、ブンブンとしっぽを振っているのが印象的でした

また、猪野毛さんの豚の特長は、その尻尾にもあらわれています。

通常、養豚場では、ほかの豚に尻尾を噛まれて病気にかかることを防ぐために小さい頃に尻尾を切ってしまうことがほとんど。でも、尻尾をかじる行為は、そもそもストレスによって起こると考えられるため、ストレスのない環境であれば尻尾を切る必要はなくなるとも言われます。このことから、「豚の尻尾を切らないで済むストレスフリーな環境」ということがわかる上に、「くるりと丸まった長い尻尾で、健康状態もわかる」という利点もあると、優作さんが教えてくれました。

工場の場所にまでこだわりが!ハム・ソーセージ工場へお邪魔しました

前田さんと工場長の小笠原さん。お2人からは、ものづくりにかける情熱やお互いへの信頼感が伝わってきます。
ガバッと開けてくれたのは、2m以上あるスモーク機。ふわりと食欲をそそる香りがたちこめます

お次は、ファーマーズファクトリーさんの工場へ。訪れたファクトリーで見せてくれたのは、巨大なスモーク機。

ちょうどソーセージが出来上がる時間で、スモークしたてのソーセージを歯応えパリッと仕上げるために、水をかけて冷却しているところでした。

腸詰めしたものを棒にかけて干す作業まで、分担して3人がかりで行います

お隣では、その前の段階のミンチした肉を腸詰めにしているところ。味付けには和三盆糖と自然の海塩だけを使い、優しい味わいに微調整しています。

なんでも、使うお肉を冷凍ものを使わずにフレッシュな素材だけを使ってソーセージづくりができるよう、工場の場所にまでこだわったんだそうです。

スモークしたてを1ついただきました。どなたでも食べやすいよう、繊細な職人技が効いています

そのため、肉がもともと持っている力でミンチが自然と結着するから、結着剤を添加せずにソーセージを作ることができたのだとか。そして、食べる時に気づくのは、どのソーセージの結び目の部分も、つるっとしていること。すべて手作業で腸詰めしているからこそ、この丁寧な口当たりとソーセージの美しさが完成するんだそうです。

代々受け継がれている、安全な食べものづくりへの思い

それにしても、工場の場所も厳選して無添加のハム・ソーセージづくりをされるなんて、すごいこだわりを感じます。食への思いを、前田さんにお伺いしました。「やっぱり、『子どもに食べさせるものを作るんだから、子どもに食べさせたいものづくりがしたい』という思いが歴代の経営者にあったんですね。長年、ハム・ソーセージに限らず、添加物を使わない加工品作りを行ってきました。だから無添加を追求する理由は、子どもの明るい未来のために、というのが第一ですね」と前田さん。

丁寧な気配りと、あたたかい思いの詰まったソーセージ作りを垣間見ることができました。

もっと気軽に、安心して、おいしい加工品を食べてほしい

ビオセボン 商品部の浅田は、「『ファーマーズファクトリー 北海道ポーク』シリーズは、ビオセボンの掲げる『カジュアルオーガニック』をよく表現したブランドになったと思います」と語ります。

「手に取りやすい価格にしながら、品質にも妥協しないことに売る人・生産者さん・加工会社さんのどなたか一方だけが苦しむというのは、オーガニックなライフスタイルを送る上で必須の『サステナビリティ(=持続可能な社会・関係性)』には反すると思いました。
猪野毛牧場さんやファーマーズファクトリーさんに何度もお伺いし、一緒に汗をかきながら、考えながらアイデアを出しあってこの商品シリーズは生まれました。豚の育て方や加工の方法、販売の仕方まで、みんなで工夫したからこそできたと思うので、ぜひ一度お手に取っていただきたいです」。

育てる人、加工する人、売る人…と、それぞれの情熱をもって手掛けたハム・ソーセージシリーズ。
店頭でぜひチェックしてみてくださいね!

デイリーに使えるハム・ソーセージやベーコンから週末のお酒のお供にぴったりなチョリソーなど、全8種の「ファーマーズファクトリー 北海道ポーク」シリーズ。298円+税〜と気軽に手に取れるお値段ながら、発色剤・結着剤・保存料無添加という安全・安心なお肉です。

<取材協力先>
猪野毛牧場 様
ファーマーズファクトリー株式会社 様

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※写真はイメージです。
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